REHABILITATION リハビリテーション科
当院のリハビリテーションについて
当院では、効果的な運動療法、物理療法、作業療法の提供を目標に医師と理学療法士が連携をとり、お一人お一人の患者さんの症状やニーズに応じ、個別にプログラムを作成し、リハビリテーションを行っています。
また、当院の特徴として広々としたリハビリテーション室を設けており、医師や各スタッフのサポート体制の充実を図っています。幅広い年齢層の患者さんのニーズに応えられるよう日々取り組んでおります。
リハビリを行われる方は、治療機器を直接つけることや身体を動かす運動療法、マッサージを行うなどがありますので、動きやすい服装でご来院ください。
※運動療法を行われる方は、ご予約時間の10分前までにお越しください。
※タオルをご持参ください。
当院でのリハビリの流れ
STEP1
受付後、診察をします。
STEP2
リハビリプログラムを作成
医師の診察を基に、理学療法士に指示を出します。 患者さんの検査を行い、評価をします。 各患者さんに合ったリハビリプログラムを作成します。
STEP3
運動療法・機器などを使用した物理療法
作成されたリハビリプログラムを基に患者さんの状態を診ながらリハビリを行います。 リハビリ終了後、理学療法士が、患者さんの症状などを再確認し、 自宅での運動療法を指導しその日は終了です。
STEP4
次回以降の通院のご案内・予約、会計
通院のご説明後、ご予約、お会計を行います。
リハビリテーションとは
心身の機能や構造に障害が生じ、生活に支障をきたした状態を医学的に改善しようとするあらゆる取り組みのことをリハビリテーション(リハビリ)と言います。 リハビリテーション科は、病気やけが、老化、スポーツ外傷、手術などで生じた機能障害を理学療法(運動療法や物理療法)や作業療法などにより、機能の回復・改善を図り、日常生活や社会生活への早期復帰を目指す診療科です。
運動療法
運動療法とは、体を動かすことによって、本来持つ運動機能を改善し疼痛などの症状の軽減を図るものです。 身体にはそれぞれの部位に機能的な特徴があり動くべき部位と安定すべき部位があり、そのバランスが崩れることにより本来持っている身体の機能を上手く発揮することが出来ず、怪我や痛み、パフォーマンスの低下に繋がります。
当院では、医師の指示のもと 担当の理学療法士・作業療法士が身体の柔軟性改善、筋力強化、機能改善(身体の動かし方)を行い根本的な原因を改善することにより、疼痛の軽減、再発予防を目指します。
例えば、股関節は大きい可動性を持つ関節ですが股関節の硬さがあると本来捻る動作が苦手な腰が代償し過度に動きストレスとなり腰部痛に繋がります。
このように患者さんの痛みの原因を追究し、ご自身の身体と本来のあるべき身体の機能を知っていただきながら運動療法を行います。 運動療法は、痛みを治すことだけではなく、痛みが再発しないための運動療法メニューを提供して参ります。
当院では運動療法により、患者さんにとって今よりも快適に日常生活ができるきっかけになれるような治療を目指しており、成長期のスポーツ障害、アスリートのオーバーユース症候群、ロコモティブシンドローム(※)予防も積極的に行っており患者さんのライフスタイルに合った身体調整、日常生活面でのご要望など、患者さんのお考えに基づいた治療して参ります。
※ロコモティブシンドローム
ロコモティブ症候群(locomotive syndrome)とは、運動器の衰え・障害(加齢や生活習慣が原因といわれる)によって、要介護になるリスクが高まる状態のことでありますが、予防していくことが最も重要であると考えられています。予防のためには、筋力による安定性、柔軟性を向上させ、神経の働きを活発にすることが必要です。理想の健康状態を保てるように対応させて頂きます。
作業療法
日常生活のさまざまな動作や仕事、遊びなど人間に関わるすべての動作を「作業活動」と呼びます。作業療法では、何らかの影響で生活に支障をきたしている方を対象に、さまざまな作業活動を用いて日常生活の改善・維持を目指します。
当院の作業療法部門では、主に外傷などによる上肢のケガ(骨折、腱・靭帯損傷などの手の外科疾患)や脊椎疾患などによる上肢の障害を主な対象としています。
また必要に応じて自助具や手の装具などを作製し、自宅での自主練習を効果的に行なえるように進めていきます。
物理療法
温熱、水、光線、電気等の物理的エネルギーを用いて、疼痛の緩解、関節可動域改善、循環促進・改善、筋収縮性維持、痙性の抑制、運動協調性の維持・回復、動作の再建などを図る治療法です。
急性痛に対する物理療法は、効果が高いことが科学的に証明されています。
当院では痛みの種類に応じて適切な機器を使用することで消炎や疼痛軽減を図りながら、急性期から適切な運動療法を併用することで痛みを効果的にとることができると考えています。
治療機器について
療法名 | 導入機器・治療法 | |
電気療法 | 低周波治療機器
周波数1~999Hzの電流を生体に流し、その刺激により疼痛緩和などを目的とした治療器です。 |
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温熱療法 | 温熱療法治療機器
熱、電磁波などのエネルギーを生体に加えることで、生理的反応を励起し、循環の改善や疼痛の軽減、リラクゼーションなどを行う治療法です。 |
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機械的刺激療法 | 牽引療法治療機器
四肢や脊椎に牽引力を作用させる治療法です。理学療法分野では、頸椎及び腰椎(骨盤)の介達牽引が多く用いられています。 |
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マッサージ療法(ウォーターベットなど)
水圧式機械的方法などの機械的方法により、力学的な作用を生体に与え、皮膚、皮下組織、筋組織、神経系、循環器系、免疫系に対する効果を目的として用いられています。 |